「豆腐屋」である前に
「農家」である誇りを胸に
農業の原点と
食について考える
職業を聞かれたら「豆腐屋」ではなく「農家」と答えるようにしています。
それは、豆腐屋と言ってしまったら、大切なことを忘れてしまいそうだからです。
原材料から手作りを貫いているという誇りを込めて、職業は農家だと思っています。
農業の原点を求め、生産から加工までの一貫を目指し、
自らまじめに生産して「本物100%」で製造して安心安全な商品を、責任もって販売しています。
本物の豆腐は、1丁食べても飽きないうまさがあります。
昔懐かしいそんな豆腐には、
最近では中々出会う事が出来なくなったと感じています。
本物のうまい豆腐は大豆の味が濃く、その大豆の味は土で決まると言えます。
愛媛の宇和地区は、食べ物を作るのにすごく適した土地で、
四季のメリハリがあり、作物にとって良い気候に恵まれています。
そんな恵まれた土地で、土づくりに励み、
日々作物に向き合い40年あまりが過ぎました。
真剣に農業に携わってきたからこそ、育てた作物を直接、
消費者の皆さまに届けたい想いが増していきました。
大豆生産者が作る豆腐に出会い、
自分たちにもできないかと各地を訪ね、勉強を重ねてきました。
本物のうまい豆腐を多くの方に味わってもらえたら、
そして家族や宇和地区の将来のため、これからの農業のために、
豆腐づくりを通じて貢献したい。
仲間とともに、沢山の想いが込められた豆道楽の豆腐が生まれました。
現在、日本における大豆の自給率は7%ほどです。
皆さんが普段口にする豆腐は、外国産大豆が多く使われていますが、
どんな土地で、どのように育てられた大豆なのでしょうか。
健康によいと言われる豆腐も、信頼できる原料かどうかで体への影響も変わってきます。
豆道楽では大豆の種まき、そして収穫までを一貫して自分たちの手で行っています。
土づくりにもこだわり、できる限り減農薬に努めています。
また、豆腐づくりは、大切に自分たちの手で育てた大豆のみを100%使って、
基本は大豆・にがり・水のシンプルな原料で、まじめに豆腐を製造しています。
農家であるからこそ、食物の安心・信頼にはこだわって大豆・豆腐づくりに励んでいます。
農家だって商売人です。精一杯育てた作物は、引っこ抜いた瞬間から「商品」です。
その時、「商品」に自信があるかどうかが勝負です。
私たちは農業の原点に立ち戻り、生産から加工・販売まで一貫して行うことを目標としています。
まじめに生産し、本物の原料100%を使って製造し、信頼のおける商品を責任を持って販売します。
地域農業の担い手としての責任とリーダーシップを発揮し、夢のある農業に育て、
また、食に対する提案ができる会社を目指し、力を尽します。
私たちは気概をもって、これからの農業のかたちをつくっていきます。